NIジャパンブログ

【PDF版】2016年6月号「エボラ後のシエラレオネ」Keynote(メイン記事)をアップ


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1976年に発見されたエボラ出血熱。2013年までに20回以上の流行が起こりましたが、そのいずれもが3カ月以内に終息しました。

しかし、2014年から2015年にかけてシエラレオネ、ギニア、リベリアで起こった流行はこれまでとは次元の違うものでした。

特にシエラレオネでは1万4,000人以上が感染し、そのうち4,000人弱の人々が命を落としました。そして回復して生き延びた人々の中には後遺症に悩む人も少なくなく、また社会もエボラの流行によって大きなダメージを受けました。

今回なぜこれほどの流行になってしまったのか? 感染が拡大する前にもっと早く封じ込めることはできなかったのか? 人々はどのように生き延び、今どんな生活を送り、次の万が一の出来事にどう備えているのか?

今号は、NIの共同編集長のヘーゼル・ヒーリーがシエラレオネを訪れ、現地の市民リポーターの協力を得て制作しました。市民リポーターは、現地市民の情報発信活動を支援する英国のNGO「On Our Radar」にトレーニングを受けた人々です。

今回人々の事細かな体験と感情を誌上で紹介できているのは、市民リポーターの活躍のおかげです。Keynoteでもその一部を紹介しています。

Keynoteの英語版は、こちらのNIのウェブサイトで読むことができます。


※2016年6月号NI493 c493-100.jpg




  1. 2016/07/18(月) 21:07:32|
  2. 健康・食・農業

【翻訳EEW】クイズ ― 6月号「エボラ後のシエラレオネ」より


eewEbolaクイズ


※NIの英語をシンプルな形でさまざまな教材として紹介し、英語を学んでいる人、教えている人に使えるリソースを提供するNew Internationalist Easier English Wiki。このNI EEWより、エボラに関するクイズを日本語で紹介します。


最近、エボラについて何か耳にしましたか? エボラについてどのくらいのことを知っていますか? ちょっとしたクイズに挑戦してみてください:

1.最もエボラの影響を受けた3つの国とは?
a) シエラレオネ、リベリア、コートジボアール
b) ガーナ、ギニア、セネガル
c) ギニア、リベリア、シエラレオネ

2.その3カ国がエボラによって被った経済的な損失はどのくらい?
a) 30億~40億ドル
b) 300万~400万ドル
c) 3万~4万ドル

3.アフリカでのエボラによる死者数は?
a) 1万8,000人
b) 1万1,000人
c) 7,000人

4.アフリカ以外でのエボラによる死者数は?
a) 15人
b) 150人
c) 1500人

5.エボラ流行(2014-2015年)最後の新規感染者が出たのはいつ?
a) 2015年1月
b) 2015年8月
c) 2015年11月

6. 英国では、国民10万人あたりの医師数は280人ですが、シエラレオネでは何人でしょうか?

a) 2人
b) 20人
c) 200人

答えは、こちらのページのインフォグラフィックス(英語)を読んで、見て、探してください。

正解は、メールマガジン7月号のブログ記事アップデートに掲載します。メルマガ登録はこちらからどうぞ。


  1. 2016/06/17(金) 01:17:21|
  2. 健康・食・農業

【翻訳記事】「歓迎されるのは遺伝子組み換え支持者だけ ― 国連食糧農業機関の企業フェスタ」

今年2月、国連食糧農業機関(FAO)は、バイオテクノロジーに関する会議をひっそりと開催した。メディアは注目しなかったが、「持続可能な食料システムと栄養における農業バイオテクノロジーの役割」と題したシンポジウムは、100を超える市民団体から非難を浴びた。(1)

その理由は、食料の将来に関して企業が進めるインチキな対応策(農業に関する西洋的な開発観念によってすでに汚染されていた)を支持する方策と見られたからだ。対応策では、気候変動に強い作物、収量が多く栄養価が高い改善された食料といったものが、マジョリティー・ワールド[訳注:世界の過半数の人々が暮らす開発途上国]にとってのバイオテクノロジーのバラ色の未来として示されている。

しかし、これに賛成する人々が目を向けていないことがある。それは、バイオテクノロジー作物が、企業合併で一層の権力集中を進める一握りの多国籍企業によって完全に支配されているということだ。企業が進めるのは、世界の小規模農家の現実にとっては持続不可能な農業の産業化と大量の殺虫剤の使用を必須とするモデルである。またこれは、単一作物栽培によって最終的には生物多様性を増加させるのではなくむしろ減少させてしまう。

ビル・ゲイツ[訳注:マイクロソフト社の共同創設者]の財団は、遺伝子組み換え作物研究への世界最大の資金提供者で、南の国々の農業に対しては世界で5番目の資金提供者である。そして彼のようなフィランソロキャピタリスト[訳注:これは、社会奉仕活動や慈善事業を熱心に行う篤志家を意味するphilanthropistと、資本主義者を意味すするcapitalistとを組み合わせた造語である]は、上述したような企業による「解決策」を好む。(2) では、FAOはどうか?

すでにFAOの本心はあらわになっていた。前回2010年にFAOがメキシコで開催したバイオテクノロジーの会議では、FAOは農民たちの組織委員会加入を妨げ、会議に参加させないようにしようと動いてさえいたのだ。

今回の会議では、遺伝子組み換え生物に批判的な参加者は、パネルディスカッションのゲストとして招聘された1人だけだった。主要講演者2人のうち1人は、物議をかもしているターミネーター種子(このタネから育った作物から採れたタネは収穫時には死んだ状態となるよう操作されているため、農民は毎年タネを購入しなければならない)の熱烈な支持者である。

地元コミュニティーが運営管理する食料システムを支援する団体GRAINのヘンク・ホブリンクは、FAOは優先順位を正しく修正する必要があると考えている。「FAOは、なぜ自らの対応を企業のバイオテクノロジーだけに限定し、小規模農民たちの技術の存在を否定するのでしょうか?」と彼は問いかける。「FAOは、企業にバイオテクノロジーによる対策を推進させるよりも、世界に十分な食料を配分するとともに地球を冷やすための方法として、農業生態系と食料主権を追求するべきです」◆

ディンヤール・ゴドレイ

(1) JOINT SIGN-ON STATEMENT, FAO Symposium on Biotechnology: The biotechnology industry runs the show (PDF)
(2) Global Justice Now, Gated Development, January 2016(PDF)



※2016年5月号NI492p18「Only GM-friendly guests welcome at FAO's corporate-fest」の翻訳です。c492-100.jpg

  1. 2016/05/30(月) 01:27:36|
  2. 健康・食・農業

【翻訳記事】「完全菜食主義のベーカリーがオープン(パレスチナ)」

何十年にもわたる軍事的占領に苦しむパレスチナ人は、鳥や四足の動物の友人たちを支配することは許されるのかもしれない。しかしケールド・サフィは、町で初めてとなるビーガン(完全菜食主義)のベーカリーをラマラのジャラゾーン難民キャンプに開店し、政治的緊張と文化的規範に挑戦状をたたきつけた。

ケールドがひと味違うパレスチナのパンを販売することを思いついたのは、彼の兄弟でパレスチナ動物連盟(PAL)代表を努めるアハメド・サフィの影響だ。

「パレスチナ以外ではあまり知られていませんが、私たちの伝統的な食べ物の多くはビーガンです」とケールドは言う。このベーカリーでは、動物由来の素材を豆乳や植物マーガリンに置き換え、この店がビーガンに関する議論と教育の場になることを目指している。開店までにはいくつもの困難があった。例えば、ビーガンの素材は通常イスラエルからの輸入である。「私たちの土地と人々の支配の正当化につながるような素材は、使いたくありませんでした。そのため、ビーガンの食べ物を提供するという目的を果たせない可能性もありました」。ケールは続けた。「難しかったのは、私たちの手が届くエシカル(倫理的)な原材料からできている代替物を見つけることでした」

「パレスチナと言えば、政治闘争を思い浮かべる人がほとんどでしょう」とアハメドは補足した。しかし、300人強のボランティアたちとともに働くこのPALの代表は、パレスチナ人は動物を大切にしていると言う。「私たちは、パレスチナの動物の保護に対する関心がより高まる中で、引き続き適切な対応を行っていきます」

by Lydia Noon
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※2016年1/2月合併号NI489 p7「Going vegan(Palestine)」の翻訳

  1. 2016/03/09(水) 00:01:52|
  2. 健康・食・農業
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