NIジャパンブログ

【翻訳記事】難民に電話代を寄付(ヨーロッパ)


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ギリシャのレスボス島に着いたシリアとイラクからの難民
Photo: GgiaCC BY-SA 4.0




あるフェイスブックのグループは、命を救ったり別れ別れになった家族が連絡をとれるようにしたりするために、見知らぬ人たちの思いやりを役立てている。

そのグループ「難民と避難民に電話料金を(Phone Credit for Refugees and Displaced People)」は、他に類を見ないグループだ。今年2月1日に立ちあがったこの組織は、ヨーロッパの難民キャンプで足止めされている人々に携帯電話の電話代を寄付としてチャージ[訳注:電話番号を指定してあらかじめ電話料金を入金しておく]するようにヨーロッパの人々に呼び掛ける。最初の4カ月で、1万4,000のフェイスブックメンバーが9万2,000ドル相当の電話代を寄付し、2,800人の難民が家族と連絡をとり、翻訳アプリとGPSで避難中の人々の道案内も行われた。

携帯電話の電話代のチャージは命にかかわることもある。4月には、アフガニスタンからの避難途中だった7歳の男の子アーメッドが、隠れていたトラックの貨物室が酸素不足になって助けを求めて緊急のテキストメールを送ってきた。彼は1週間前に、このグループから電話代のチャージを受けたばかりだった。

このグループの創設者ジェームズ・ピアスは、「彼にとってそれは生きるか死ぬかでした」と言う。グループは、需要に応じるために苦労しているが、ピアスはこの不可欠なサービスを続けていくことを決心している。◆

by リディア・ノーン
http://nin.tl/RefugeePhoneCredit




2016年9月号NI495p9「Top-ups for refugees (EUROPE)」の翻訳ですc495-100.jpg



  1. 2016/09/30(金) 02:06:30|
  2. 市民・ムーブメント

【翻訳記事】 人々の都市菜園(ベネズエラ)


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ベネズエラの首都カラカスの屋台
Photo: Jaume EscofetCC BY-NC-SA 2.0


3年にわたるインフレと基本的食料の慢性的な不足が、ベネズエラに厳しい打撃を与えている。しかしこの物不足を乗り越えるために数百万の人々がとった行動は、暴動ではなく野菜栽培とその活動に参加するよう人々を誘うことだった。

「5年前に都市菜園を行っていたのは、私が知る限り8人だったと思います。でも今では約500人の人々を知っています」。町の栽培者グループ「ラ・ミンガ」のメンバーであるホセ・ロアイザはこう言い、窓枠の下、中庭、地域の公園がどのようにして栽培場所に変っていったのかを説明してくれた。

そしてジャーナリストで町会長のラヒャエル・ブースロイド=ロヤスが、「人々は食料の流通過程を理解し始めました」と付け加え、都会のコミュニティーが自家栽培では足りない分をまかなうために、もうけに走る中間業者をボイコットして直接農民から購入する現状を述べた。

ベネズエラの経済は、石油産業を基盤とした都市部中心の経済で、輸出に大きく依存している。しかしそれも問題の一部にすぎない。コミュニティー・オーガナイザー[訳注:地域活動を進める世話役]のジョエル・リナレスは、「人々の飢えは、闘う理由のひとつにすぎません」と言う。そして彼は、この危機が一層深刻化している要因として、イデオロギー的にチャビスモ[訳注:ベネズエラのチャベス元大統領がとっていたことにちなんだ左派的政治イデオロギー]と敵対する民間セクターによって完全に支配される輸入と流通のネットワークにあると説明する。

一方、政府の動きは鈍く、彼らが気の進まない仕事を草の根の人々に押しつけているというのが現状だ。

山間の町メリダの地域議会の広報担当を務めるエリオディナ・ヴィラレアルは、「未来は明るいようには思えません」と認める。「しかし、私たちの消費行動は変わりつつあり、自分たちが持っているものに価値を見いだすことを学んでいるところです。ですから私たちには分かります。私たちはこの問題を乗り越えていきます」◆

byタマラ・ピアソン


2016年9月号NI495p7「Grassroots growers (VENEZUELA)」の翻訳です。c495-100.jpg



  1. 2016/09/30(金) 01:51:52|
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