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【翻訳記事】闘争最後の日々:写真で見るFARC最終会合

コロンビアでの歴史的和平合意に向けた国民投票の準備が進む中、FARC(コロンビア革命軍)内でもその日に向けた準備が進む。キンバリー・ブラウンがその様子を写真で報告する。

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FARCのゲリラ兵、デビッド・プレシアド。14才で入隊し、兵歴19年の33歳。政府軍との戦闘で6回被弾し、医師たちから切断を強いられ左腕を失った。 © Kimberley Brown

10月2日にFARCとの歴史的合意について国民投票が行われるコロンビアは、52年間にわたる内戦に終止符を打つチャンスを迎える。

FARCは、コロンビア内戦における最大のゲリラ勢力で、マルクス・レーニン主義の農民勢力として1964年にスタートした。ジャングルの中でこの反政府勢力が集まって会議を開き、彼らの今後の政治的立場を討議したのち、9月26日にティモレオン・ヒメネス最高司令官(別名「ティモシェンコ」、本名は「ロドリゴ・ロンドニョ」)とフアン・マヌエル・サントス大統領が和平文書に署名した。


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何もないへんぴな場所に設置された立派な巨大ステージ。FARCが会合用に設置したこの会場ではコンサートが行われ、伝統音楽ホローポからレゲエ・フュージョンまで、毎晩あらゆる音楽が演奏された。 © Kimberley Brown

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閉会式でのFARC指導者ティモレオン・ヒメネス(またの名を「ティモシェンコ」)とイバン・マルケス。この時、FARCの全陣営が和平協定に同意したことが発表された。 © Kimberley Brown

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会合が行われた1週間に、500を超える国内外の報道メディアやオルタナティブ・メディアが訪れた。メディアの大半が機会をうかがっていたのは司令官クラスとのインタビューだった。しかし、彼らは非公開会談を一日中行っていたため、その機会はほとんどなかった。ある日、会談を行っている部屋への入室が2時間限定で許され、メディアが殺到した。そして、その場にいた指導者らは質問に簡単に答えた。 © Kimberley Brown

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FARCゲリラ兵ノルベイ・ヘルナンデス・アポロ。彼は1996年に13歳で入隊した。彼いわく、グアビアーレ県の貧しい農村部で育ち、そこでは学校には行けず仕事もなかった。FARCに入隊した理由は、教育も含めたより良い機会の申し出があっただけでなく、コロンビアにおける平等のために闘おうという彼らの言葉を信じたからだったという。 © Kimberley Brown

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第10回全国ゲリラ会合(9月17日から23日)のためにエル・ディアマンテ地区に設けられたFARCの野営場のひとつ。この地区は、アマゾンのジャングルに隣接するメタ県とカケタ県の県境に位置し、かつてはゲリラと政府軍との激戦地であった。 © Kimberley Brown

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ゲリラ兵が使用する1人用宿泊ユニット。これを彼らは「カレッタ」と呼ぶ。新しい野営場所に到着後、各自が最初にすることが、自分のカレッタの設営だ。これには40分から最長2時間かかる。その他の施設はゲリラ兵同士が協力しながら設営する。 © Kimberley Brown

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カレッタで座ってタバコを吸う女性ゲリラ兵。女性たちは、FARC内で男性優位を感じることはほとんどなかった。彼らは、「チームとして」任務を分担しているそうだ。女性兵の割合は、全FARC兵の40%を超えている。 © Kimberley Brown

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© Kimberley Brown

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食肉用に朝に解体した牛から肉を切り取るゲリラたち。食肉処理は、肉が傷まないよう素早く行い、ジャングルの灼熱が始まる前の早朝に行う必要がある。 © Kimberley Brown

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朝に解体した肉を調理するゲリラたち。 © Kimberley Brown

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FARCゲリラ兵、デビッド・プレシアド。14才で入隊し、兵歴19年の33歳。政府軍との戦闘で6回被弾し、医師たちから切断を強いられ左腕を失った。 © Kimberley Brown

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群から脱走した牛を捕まえるゲリラ兵。 © Kimberley Brown

by キンバリー・ブラウン

New Internationalist 11月号"Peace in Colombia? Hope and fear "(「平和を模索するコロンビアの希望と不安」)では、この国の事情を深く探っています。

NIブログ記事"The last days of war: FARC's 'final conference' in pictures"の翻訳です。

翻訳協力:斉藤孝子



  1. 2016/11/05(土) 23:20:23|
  2. 暴力・平和・人権