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【翻訳記事】「水破産」は現実になるのか(イラン)


20170129ピスタチオ
イランの古い商都タブリーズのバザールで売られているピスタチオ
Adam JonesCC BY-SA 2.0


イランで原油に次ぐ輸出品はピスタチオである。しかし何年も続く干ばつで水不足となっており、ピスタチオ栽培農家の将来に暗雲が立ちこめている。

水危機は全国的に悪化している。イランの環境政策専門家カーヴェ・マダニは、イランは川や湖といった地表水を使いつくした上に地下水資源も70%減少し、「水破産」に直面していると述べる。

水不足の原因は、お粗末な管理、非効率な農業セクター、急激な人口増加であるが、現在状況は気候変動によって一層悪化している。イサ・カランタリ元農業大臣によれば、砂漠化によって早ければ2030年にはいくつかの州で人が住めなくなり、政府が緊急に行動を起こさなければ、すでに水が不足が起こり人口密度も高い地域に人々が移動する可能性がある。

イランが危機を乗り越える試みとして大きく頼っているのが、技術的な解決策である。政府は、干ばつが起こっている地方に脱塩化(海水の淡水化)した水を送る大規模なプロジェクトを計画している。

そんなプロジェクトには、カスピ海から水をくみ上げて460キロメートルの地下管路を通して町に送るというものや、4,700万人の飲料水を確保するためにペルシャ湾とオマーン湾から水を送るというものもある。

環境問題専門家は、このようなプロジェクトは生態系を破壊する可能性があると警告する。脱塩化プロセスからはブライン[訳注:濃縮塩水のことで、塩分濃度が高いだけでなく、もともと海水に含まれていた汚染物質も濃縮されてしまう]という廃棄物が生じるが、すでにいくつかの海水淡水化プロジェクトではそのブラインがペルシャ湾に排出されており、海洋生態系を変えたり地元漁民の生活にも脅威となっている。

マダニは、より持続可能な解決策は人々の節水を後押しすることだと考えている。

一方ピスタチオ栽培農家は、水不足の対策として革新的な方法を模索している。農民の多くは、栽培する作物の種類を多様化し、耕作地を縮小し、効率的なスプリンクラーや点滴かんがい技術などを取り入れている。◆

by リディア・ヌーン


2017年1/2月合併号NI499p6 Water bankruptcy looms (Iran) の翻訳です。c499-100.jpg



  1. 2017/01/29(日) 16:22:28|
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