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【各号紹介】2017年6月号「Homelessness(人権としての住居とホームレス)」


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日本でホームレスと聞けば、真っ先に頭に浮かぶのは路上に暮らす「路上生活者」ではないだろうか。景気低迷の中、仕事を失った等の理由で公園や河川敷で暮らし、空き缶集めや民間団体の支援でなんとか生活している人々の話が、一時期メディアでよく取り上げられていたが、それもそう昔の話ではない。

ただ、今月のニュー・インターナショナリストでは、英語のhomeless意味として、また実際の支援の現場を反映したより広い意味のホームレスについて取り上げている。

仕事に就けずに困窮した路上生活者に加え、何らかの理由で友人宅を転々としていたり、民間団体のシェルター(一時滞在場所)に短期間身を寄せる人、ネットカフェやファーストフード店で夜を過ごす人々など、一定期間落ち着いて安定した暮らしを営む場所がない人々も、このホームレスに含まれる。

ホームレス状態に陥っている人々の背景や理由はさまざまである。単なる貧困の問題ではなく、そこには家庭での暴力、パートナーとの問題、学校でのいじめ、精神障害や薬物依存症など、自分や周囲の人々との関係が大きな要因になっている場合もある。

そしてまた、自分とはまったく関係のない要因、例えば、投機目的の不動産売買による住宅事情の悪化、都市開発による立ち退き問題、政府の貧弱な福祉政策、政治家や官僚の腐敗といった理由で行き場を失う人々もいる。

今月号では、そんなホームレス状態に陥っている人々の現状と背景を探り、その問題を考え、解決に動いている団体の情報も紹介する。また、ホームレスとなっている人々の声も取り上げている。

2017年6月号「Homelessness(人権としての住居とホームレス)」目次へ 170630nijlogo.jpg

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  1. 2017/06/25(日) 14:11:32|
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